地域社会を取り巻く状況は人口減少、少子高齢化等多くの課題を抱えており、地域に元気のない状況は否めません。奈良県建築士会では、約36年にわたり奈良県景観デザイン賞として、県内の優れた建築を数多く表彰してまいりました。しかし、奈良県景観デザイン賞の目的や役割も、この大きく変化している地域社会のあり方、それに密接にかかわる建築のあり方へ歩み寄ることで地域社会を元気にするきっかけに結びつけたらと考えております。
日々の暮らしの何気ない場には『地域の人々の縁となる場』『地域の人々が元気になる場』『地域の人々の記憶となる場』などがあります。このような場に人々は魅力を感じ、自然と集います。このような場は永く人々の生活に溶け込みます。このような場はほんの少し他と違う力を持った場です。奈良県建築士会では、建築が主役ではなく、建築が背景となり地域の人々による等身大の活動と建築によって生まれる魅力的な場を募集します。